法事作法所作を凛とする

②枕経。霊柩車で自宅に戻りお経をあげていただく

人が亡くなり自宅で安置する場合、葬儀会社へ霊柩車と、お寺へ枕経(まくらきょう)の手配を

身近な人が亡くなり、葬儀社へ霊柩車の手配を済ませたら、今度はお寺へ枕経の手配をしました。枕経は仏教の儀式で、「まくらきょう」や「まくらぎょう」と読みます。幸い、近くに親戚が住んでいるため、親戚が檀家になっているお寺の和尚様を紹介してもらいました。昨年祖母がなくなり、四九日まで七日ごとに法要を行っていただいていた親切な和尚様でした。

枕経とは、死ぬ行く人が安心できるよう、枕もとで和尚様にお経をあげていただくこと

私の場合、身近な人が畑で急死だったため検死が必要でした。葬儀社へ連絡してから、警察へ迎えに行くまで6時間程度かかりました。和尚様には遅くなる旨は伝えていたので、警察署から連絡が来て、葬儀社へ霊柩車の手配をお願いした後、和尚様に自宅に来ていただく時間を電話でお伝えしました。それと同時に、身近な人の兄弟などへも念のため時間をお知らせしました。服装は、急なことだったので、みんな普段着でした。

最近では、自宅ではなく病院などで息を引き取る場合も多いため、枕経は省略されることもあるそうです。葬儀社の人からは、真夏ということもあり遺体の傷みを気遣い、自宅ではなく直接葬儀場へ安置することもご提案がありました。

葬儀社の人が、自宅へ安置してくださり、枕経用の枕飾りと呼ばれる小さな祭壇を設けてくれます。

枕飾りは、小机に、三具足(香炉、蝋燭立て、花瓶)、枕団子、一善飯(亡くなった人のお茶碗に山盛りのごはんに箸を立てる)、水、鈴(リン)を

三具足の詳しい説明はこちら。用意が整ったら、和尚様がお経を読み上げ、その後、説話をしてくださいました。私の場合は、亡くなった人の死とようやく真っすぐに向き合う瞬間でした。枕経の後は、お線香の火を絶やさないようにします。葬儀社の人が、うずまき線香という長時間長持ちするお線香を用意してくださいました。この日、家族が自宅で亡くなった人と過ごす最後となります。

私の場合は、身近な人の死後すぐに、和尚様の都合を確認してから、葬儀社と通夜と葬儀の日程を決めました。自宅に安置する時間が夜遅くなったため、細かい打ち合わせは、翌日の午前9時でした。田舎の習わしで、町内の長が打ち合わせに来て、FAXで町内に告知してくださいました。

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