法事作法所作を凛とする

⑫お墓・納骨堂を買う

お墓・納骨堂は、四十九日までに用意。

  

四十九日法要までは、遺骨は自宅に置いておきます。四十九日の法要時に、お墓か納骨堂に安置しに持って行きます。先祖代々のお墓や納骨堂がある家はそこに安置し、ない場合は、お墓か納骨堂を購入する必要があります。

お墓と納骨堂の違い。お墓は遺骨を埋葬する場所で、納骨堂は保管する場所。

昨年、知り合いは、20数代続いた家の後継者がいないため、墓じまいを行い、納骨堂に移りました。選んだのは、永代供養をしてくださる納骨堂でした。

寺院には、もともと後継者がいなくなった家の供養を引き継ぐ役割もあります。

次代の流れから、永代供養をしてくださるお寺が増えつつある傾向にありますが、永代供養の考え方はお寺によってさまざまです。将来、永代供養の可能性がある方は、一度和尚様にご相談してみると力になってくださるはずです。

私の場合は、お葬式の時に、お世話になっているお寺の檀家に入ることを決めていたので、そのお寺の敷地にある納骨堂にほぼ決めていました。自宅から近いので、月命日などお参りしやすい利点がありました。また、和尚様が責任をもって管理してくださるので安心です。

納骨堂には、ロッカー式、棚式、位牌式、墓石式、仏壇式など様々なタイプがあります。また、納骨堂の収蔵期限などがある場合もあります。

私が選んだ納骨堂は、収蔵期限はなしでした。費用は、納骨堂の購入資金に加え、毎月の管理費が必要になります。さらに、お寺の建て替えが行われたばかりでしたので、その建て替え費用も、そこまで高額ではありませんでしたが、必要でした(知っていたので、ある程度覚悟はしていました)。お墓よりも納骨堂は安価だといわれますが、お寺に付随している納骨堂の金額はかなりバラつきがありますので、いくつか見学に行くことをおすすめします。また、市町村が管理している納骨堂などもあります。

私の場合は、納骨堂のカギをいただいたので、好きな時間にお参りができます。お寺の本堂と一体型の納骨堂などは、和尚様がいる時間にお参りするなど時間の制約がある場合もあります。納骨堂は室内のため、お線香は横に寝かして炊く、生花は持ち帰る、生菓子も持ち帰る、清掃をみんなで行うなど、いくつかのルールがありますので、納骨堂を共にするみなさんと一緒に、仲良く利用していきたいものです。

 

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