法事作法所作を凛とする

⑬四十九日法要

四十九日に極楽浄土に達したとして法要を行うのが一般的

仏式(仏教)では、亡くなってから7日ごとに追善法要を営み、故人が成仏して極楽浄土に行けるように祈ります。初七日(しょなのか)から初まり、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)、四七日(よなのか)、五七日(いつなのか)、六七日(むなのか)と行い、 7回目の追善法要を七七日(なななのか)、いわゆる「四十九日」と呼びます。私の場合は、毎週和尚様をお呼びして自宅でお経をあげていただき、その後会食を行いました。

そして、四十九日までは「忌中」(中陰)といい、この四十九日をもって忌明(満中陰)となります。四十九日に極楽浄土に達したとして法要を行うのが一般的になっています。四十九日は、もともとお釈迦様が49日間瞑想して悟りを開いたとことが起源という説もあります。

四十九日法要は、参加者が出席しやすい日を決め案内状を送付。事前に和尚様のスケジュール、会食用の会場、引き出物の用意を行う

四十九日法要は、自宅、斎場、お寺などまずどこで行うか決めます。ある程度日程を決めたら、和尚様に読経をしていただくため、日程調整を行います。また、法要の後に会食を行う場合は、予め飲食店や引き出物も事前に用意しておきます。スケジュールが固まったら、親族など招待する人に案内状を送ります。法事に対応してくれる飲食店では、無料の送迎バスなどもあるので、予約しておくと便利です。引き出物は、香典としていただくであろう金額の3割から5割の品物を用意しておきます。事前に会食会場に持ち込んでおくと便利です。また、和尚様へのお布施は、檀家さんに相談することをおすすめします。相場としては、法要の規模によりますが、5千円から2万円ほどです。

 

重要なのが、本位牌の用意。四十九日法要までに本位牌を用意し、法要時に和尚様に魂入れをしていただく。またお墓や納骨堂の準備も

お葬式の時に用いた白木の位牌は仮位牌になります。四十九日までに本位牌を用意します。葬儀社や近くの仏壇店などで用意します。位牌には戒名などの名入れを行うため、4~5日時間がかかります。早めに用意しておきましょう。また、仏壇が無い場合など、仏壇も四十九日までに用意して、位牌と同様に和尚様に魂入れ(開眼供養)をしていただきます。また、納骨できるよう、お墓や納骨堂の準備もしておくことをおすすめします。

四十九日法要では、まず、忌明け法要が行われます。この日まで、基本的に遺骨は自宅で保管します。葬儀会社などが用意してくれた祭壇に置き、毎日供養を行います。仏壇などを新しく購入した場合は、お位牌と一緒に祭壇の近くに用意をしておきます。

和尚様や参加者が集まったら、施主が簡単に挨拶を行い、和尚様に読経していただきます。その後、施主から順番に焼香を行います。そして、和尚様がお位牌・仏壇に魂入れ(開眼供養)を行ってくださいます。ひと段落したら、和尚様から法話があり、法話が終わったら、納骨を行うため、墓地や納骨堂へ移動となります。ここでも和尚様に読経していただき、施主から順番に焼香を行います。そして、会食をする場合は、会食会場へ移動します。会食は2時間程度で終了し、最後に喪主のお礼の挨拶を行い、引き出物をお渡しし、終了となります。

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