法事作法所作を凛とする

四十九日までにお位牌の準備を 間に合わない場合は?

四十九日までの段取りの中で、忘れてはいけないのがお位牌の準備です。
実際のところ、四十九日までにはたくさんの段取りがありますのでお位牌の準備が後回しになてしまい慌てたという事も良く聞く話です。

「すでに白いお位牌があるんだけど?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、白木のお位牌はあくまでも仮のお位牌で、
四十九日までに本位牌に変えるのが一般的です。
(開眼供養すれば、白木のお位牌のままでも良い。という考え方もあるようです。)

お位牌は、文字を彫る工程もあり完成までに2週間程度かかる場合もありますので忘れずに早めの手配が理想的です。

とはいえ、お位牌自体の必要がない宗派もありますのでご注意ください。
様々ある宗派のなかでも、浄土真宗はお位牌の代わりに過去帳という小さなノートのような物を用います。
他宗派ではお位牌に入れる故人の魂が、浄土真宗では浄土に行き仏になっているという考えの為です。

ここからは、お位牌に関する様々な疑問を実際に法事のお手伝いしている法事アドバイザーが経験を元にお教えします。

そもそもなぜ四十九日まで?

お位牌の準備に関して、そもそもなぜ四十九日までの準備が必要んだろうと疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

その理由としては、
一般的には、四十九日法要の際にお位牌に魂入れのお経をあげるからです。

ここに関しても実は地域差やお寺によって違いがあり、
お寺によっては、一周忌までに本位牌を準備して下さいとおっしゃるお寺も実際にあります。

早めに準備することに問題はありませんが、
お寺によってルールが違う事もありますので、
一度ご自身がお世話になっているお寺に確認することをおすすめします。

 

お位牌が四十九日までに間に合わない場合は?


お位牌の手配が遅くなってしまい、四十九日法要までに間に合わない場合は
まず一番にお寺に相談しましょう。

そういった状況に陥った方も少なからず対応させていただいた経験がありますが、
お寺に相談するとすんなり解決したことも多々あります。

インターネットなどで、数日で完成するお位牌などもありますが、
先ほどの説明通りお位牌は魂入れをしますので、とりあえず間に合うものをというわけにはいきません。

お寺に事情を説明して日にちがかかっても、納得できるお位牌を準備するのがおすすめです。

どんなお位牌がおすすめ?


お位牌といっても、種類は様々なものがあります。
・唐木位牌
・塗り位牌
・モダン位牌
・クリスタル位牌 などなど・・・・。

既にお仏壇をお持ちの方は、
お仏壇にあったお位牌を準備すると違和感なく安置できます。

たとえば、ご自宅の仏壇が唐木仏壇(木の仏壇)であれば、お位牌も唐木のものがいいでしょう。

小型のモダンな仏壇や、家具調の仏壇であればクリスタル位牌などでも
違和感なく安置できるかもしれません。

とはいえ、お位牌の種類自体に
特に決まりがある物ではありませんので、
気に入った物を選ぶ方法でもいいかもしれませんね。

お位牌を準備する際の注意
お位牌を手配する際の注意として、
すでにご先祖様のお位牌がある場合はご先祖様のお位牌より
大きくならないようにするという事です。

とはいえ、毎回ご先祖様より小さいサイズを準備していくと
どんどんお位牌が小さくなるので、ご先祖様と同じサイズを
選択することをお勧めします。

お位牌は、基本的には○寸というサイズの表現をしますが、
分からなければ、下から上までのサイズ計ったうえで購入の検討をすると安心です。

 

お位牌の表と裏


一般的にお位牌の表には戒名(法名)を彫り、裏には俗名とご命日を彫ります。

しかし、これはお寺によって大きく変わってきます。
ご先祖さまのお位牌がある場合は、ご先祖様と同じように
準備をすれば安心ですが、

これに関しても、お寺に一声かけるだけでより安心できます。
・表に何を彫る
・裏に何を彫る
・字の色は何色?
といった事を聞いておくと安心です。

基本的には、
白木のお位牌通りにといった形になるかと思います。

まとめ


お位牌の準備が間に合わない場合は、
まずお寺に相談をしましょう。

その他、基本的にはお寺によって決まりが異なりますので、
わからないことはお寺に直接聞く事で簡単に解決することが
ほとんどです。

みなさんが同じような疑問を持っていますので、
聞く事は珍しい事でも恥ずかしい事でもありません。

中には、詳しいご親戚がいらっしゃる場合もありますが、お世話になっているお寺や宗派が違えば、考え方も異なります。

仏事に関して重要なことは、お寺に聞く!が、一番の正解かもしれませんね。

モバイルバージョンを終了