やまおく 法事作法所作を凛とする。

仏事の案内は返信を求めない訳

最近では、あまり耳にしなくなりましたが、「村八分」という言葉がはご存知でしょうか?「村八分」とは、村社会の秩序を維持するため、村の決定事項に反した場合、近所迷惑なことをした場合、村の作業に協力しない場合などに、制裁として行われる絶交処分のことです。村社会を円滑に存続するため、全体として戸主ないしその家に対して行っていました。

施主,参列者,法事にまつわるQ&A

この言葉の意味には、「村二分」という、聞きなれない言葉が含まれています。
日頃のお付き合いはしないが、お葬式だけは参加して手を合わせることを意味しています。
よって、仏事の連絡が来たら何をさておき駆けつけるということです。施主は、当然案内を出した人は皆来るという判断になります。町内会や隣組などの組織では、FAXなどによって各家庭に連絡する仕組みが確立されているかと思います。

仏事は「駆けつける」という考えがあり、断ることは失礼・非情という昔からの思想があります。
その代わり祝い臥断ってもせっかくの慶びを少しもらい損ねたという自分の責任という考えから、往復はがきで出欠を取ると言う考えもあります。
来る事が前提であっても、差し出す方の気遣いとして、案内を出すことを控える場合が多いので、親族身内を中心に、故人との思い出が深い関係の方に連絡を留める傾向にあります。
 

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