お墓参りは、彼岸、お盆、故人の命日などに行く機会が多いのですが、ご先祖様への感謝の気持ちを込めて参るもので、いつ行かなければという決まりはありません。遠くにお墓がある場合は、帰省に合わせてお墓に足を運んでみてもいいですし、近くにある場合は、月はじめや月命日など定期的に行く日を決めて足を運んでも構いません。故人を大切に思う気持ちがなにより嬉しいものです。
お墓参りの基本は、五供(ごく)といわれています。五供は、香(お線香)、花、灯燭(火を灯すこと)、浄水(水鉢に水を)、飲食(お供え)のこと。現在では、実際に石燈籠が灯燭の役割を果たす場合もあり、また、飲食をお供えすることは墓地によっては禁止の所もあります。お墓参りをする前に、その墓地のルールを確認しましょう。
お墓参りに必要な持ち物は、お花、線香、ライター(またはマッチ)、掃除道具(ぞうきん、バケツ、軍手、ごみ袋)など。掃除道具は墓地で用意している場合も
お墓参りに行く場合は、お花、線香、ライターを用意しましょう。飲食が可能な墓地は、故人が好きな食べ物や飲み物に加え、それらを置くための半紙などを用意しましょう。掃除道具は、墓地で借りることができる場合もありますが、それぞれの墓地によって異なるので確認しましょう。
お墓参りは、故人に挨拶を行い、まずは掃除から
まず、故人に挨拶を行います。それから、掃除からはじめます。
お墓まわりのゴミや落ち葉を拾い、お花が枯れていたらお花を取り除きます。さらに、暮石に水をかけながら雑巾などで拭きながら清めていきます。掃除が終わったら、暮石に打ち水をします。用意した花を飾り、水鉢に水を入れ、飲食可能な場合は、お供え物を置きます。
ひと通り整ったら、お線香に火をつけあげます。そして、合掌を行います。合掌は、故人と縁の深い人から、必ずしゃがんで行います。合掌が済んだら、来た時よりも美しくして帰りましょう。
お墓参りは、宗教によって参り方が異なりますので、自身の宗教の参り方を調べてから行きましょう。