法事作法所作を凛とする

鈴(りん・おりん)

りんの音にのせて、供養や祈りを極楽浄土に届けるとともに、邪念を払うといわれている

お仏前で手を合わせる前に、鳴らす鈴を、「りん」や「おりん」と呼びます。りんは、宗派によって呼び名などが変わることがありますが、全宗派で共通して使用している仏具です。

りんは、鈴の部分だけを指し、りんの下にはクッションのようなりん布団を置き、その下にりん台と呼ばれている台を置きます。りんを鳴らす専用の棒のことを、りん棒と呼び、りん棒は、人差し指と親指で軽くつまむようにして持ち、ふちに沿うように鳴らすとキレイな音が鳴ります。宗派によっては内側を叩くところもあるようです。

りんは、法事や法要、日々仏壇に向かう時に、お線香を立ててからりんを鳴らし手を合わせてお祈りしますが、読経の前後や途中に鳴らすのが正式な鳴らし方です。厳密にいうと、読経をしていない時は、鳴らさなくても問題はありません。りんの鳴らし方は宗派やお寺によっても変わりますが、初めに2回、途中1回、最後に3回鳴らす場合などがあります。

りんは、鳴らすことで邪気を払うといわれています。また、りんの音にのせて、供養や祈りを極楽浄土に届けるともいわれています。ご先祖さまや仏さまに思いを込めて、お参りをしたいものです。

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